不条理コメディ「ボブとデヴィッドと」感想。もっと続きを…続きをくれ…!

ボブ・オデンカークデヴィッド・クロスの新スケッチコメディ「ボブとデヴィッドと(W/ Bob & David)」が昨日(11月13日)Netflixで配信開始されました!

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今回配信開始になったのは4エピソード(各話30分)とメイキング(約1時間)1本

昨日は朝からずーっと、まだかなーまだかなーと何度もNetflixを覗きに行ったりウロウロしてたんですが、夕方にやっとTwitterのNetflix Japan公式から配信開始のお知らせが!光の速さで視聴開始。ちょっとだけ見てみるつもりだったんですが、1エピソード30分と短いし、4つしかないし、何よりも内容が超くだらない(褒め言葉)コントの連続なので、気が付いたら完走してました。すでに続きが見たいよー!!!

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内容は、本当に内容があってないような内容なんですが(日本語難しい)、随所で人種や宗教、中東問題なんかもネタにしていて、なかなかに毒性強めです。これ大丈夫なの?と思うような場面も結構あり、訳のわからない展開と相まってBBCの往年の伝説的コメディ番組「モンティ・パイソン」を彷彿とさせました(あっ、でも「モンティ・パイソン」のほうがキツいのあったけど。時代的にも)。こういう意味不明系が苦手な人には何が面白いのかさっぱり…かもですが、私的にはすごくツボでした

海外では、メインの二人が20年前にタッグを組んでカルトな人気を誇ったというコメディ・ショー「Mr. Show」(1995年〜98年にHBOでシーズン4まで放映)と比較するレビューが多いようで、「遜色ない」「Mr.Showには及ばん」「超えた!爆笑!」「ガッカリ」とか感想はいろいろですが、今のところ評価は概ね高めのようです。

ほんのちょっと「ブレイキング・バッド」ネタが出てきたのも嬉しかったし(ネタと言っていいのか悩むほどちょっとですが)、「24」のクロエ役で有名でコメディエンヌでもあるメアリー・リン・ライスカブさんが出てたり、しょーもないスターウォーズネタがあったりと、あんまりディープなアメリカン・カルチャーを知らない私でも楽しめました。短いスケッチ(コント)が1つのエピソードにいくつか入っているんですが、さりげなく全部繋がっていたりするのも面白い。

日本語吹き替えはなし(今のところ)

ただ、ソウルの吹替の声(安原義人さん)が大好きなので、最初は吹替でみよう!と思ってたんですが、英語しかなかった…。さらにエピソード5(メイキング)に至っては日本語字幕もないという攻めの姿勢。Netflixは配信開始後しばらく経ってから日本語吹替が追加される場合もあるみたいなので、もう少し待てば吹替くるかも…?ボブさんの生声ももちろん良かったですが。

奇才シリアックのオープニング・アニメーションもキモ気持ちいい

それと、とりあえずオープニング・アニメーションがキモいw。いえ、私は大好きなんですけど。アニメを担当したシリアック・ハリス氏(@cyriakharris スィリアック表記もあり)はイギリスの人気映像作家。なにかと増殖していくややキモい手法が印象的で、彼がYoutubeに投稿した動画は何度もネット・ミームになっています。好きな作家さんなので、配信の数日前にボブ・オデンカーク氏のツイートでオープニングをシリアックが担当したことを知って小躍り。蓋を開けてみたら期待通りにキモさ全開で、もう「ありがとうー!」って感じです。ちなみに音楽もシリアック氏が書いたそうです。キモさの一端は下のNetflix公式アカウントのツイートでどうぞ。

このオープニングも「モンティ・パイソン」のオープニング(テリー・ギリアム)を意識してるのかなと思ったけど、こちらのIndiewireのインタビュー見たら意図したものではないようです。でもそこはかとなく空気が似てる。気がする。

私的にはいろんな意味で大満足でしたが、たったの4エピソードしかないのが物足りなさすぎ。もうほんと続きが見たいんですが、シーズン2の製作はまだ未定のようです。続きくるといいなぁ…。デジタル!(見ればわかるネタ)

余談ですが、「ブレイキング・バッド」でソウル・グッドマンの手下パトリックを演じたビル・バー氏プロデュースのNetflixオリジナル・コメディ「FはファミリーのF(F is for family)」も近日公開されるようです。