「ベター・コール・ソウル」S2E8「フィフィ」に出てくる「ブレイキング・バッド」のイースター・エッグやパロディをまとめました。今回も懐かしい場所やフレーズが登場しています。
以下「ベター・コール・ソウル」S2E8はもちろん、「ブレイキング・バッド」のネタバレを大量に含みます。未見の方は注意!

Table of Contents
ジミーとキムが祝杯をあげたホットドッグ屋さんはジェシーの行きつけの店
ジミーとキムが互いの独立を祝いに立ち寄ったホットドッグ屋さん「DOG HOUSE」は「ブレイキング・バッド」でも何度か登場しています。



「ブレイキング・バッド」シーズン1では、ジェシーがこの店の前でサラリーマン風の男にメスを渡していましたし、シーズン2でジェシーが銃を買ったのもここでした。
また、シーズン5でジェシーが「汚れた金」をホームレスに渡したのもこの場所です。
「ブレイキング・バッド」でこの店が出てくるときは、いつもジェシーとセットだったようですが、さすがに登場はしなかったですねー。
ジェシーを演じたアーロン・ポールはインタビューやRedditのAMAなどで「『ベター・コール・ソウル』にジェシーは登場するのか?」とたびたび聞かれていますが、いつも返事はほぼ同じで「すでに撮影を終えてるかもしれないし、出ないかもしれない。とにかく観て」「今シーズンに出るかもよ?」と期待させつつ、明言は避けています。ただし「物語に必要がないなら(ジェシーは)登場しないだろう」とも言っているようです。
退役軍人役のおじいちゃんが捕まった理由に聞き覚えが…
「ブレイキング・バッド」ネタと言っていいのかアレですが。
退役軍人役としてB-29の前に引っ張りだされたジミーの元クライアントのおじいちゃん、ジミーが彼を弁護した理由は「公共の場での自慰行為」と言っていましたが、「ブレイキング・バッド」でソウル・グッドマン(ジミー)が初めて登場したエピソードでも、ソウルはバッジャーの罪状を間違えて「公然わいせつか」と言っていました(英語ではどちらも「Public masturbation」)。


なんでそんなに「公共の場での自慰行為」が好きなんだろう制作陣…。
【おまけ1】メキシコからアメリカへやってくるトラックの中身は…

エピソード冒頭、メキシコからアメリカへ入国する訳ありっぽいトラックが登場します。一見するとアイスクリームを運んでいるようですが、「ブレイキング・バッド」ではガスが経営するファストフード店「ロス・ポジョス・エルマノス」のトラックでバターの中にドラッグを隠して密輸していました。
アイスクリーム店のトラックは、のちにヘクター・サラマンカと関係があることがわかりますし、中身はたぶん…なんですが、「ブレイキング・バッド」を観ていないと「何このトラック?」かもしれないですね。
【おまけ2】マイクが観ている映画にウォルターという名前が
エピソード終盤、マイクはホースになにやら細工をしながら古い映画を観ていますが、この映画の中で女性が「よく聴いてウォルター」と言っていて一瞬「あ?」ってなりました。

その後もセリフも「(女性)あなたはもう私の夫でも上司でもないのよ」「(男性)僕と結婚したのが間違いだ。おかげで全てダメに」など「ブレイキング・バッド」的と言えないこともない(無理矢理感)。
(映画のセリフは吹替のみで、字幕では訳されていませんでした)
Redditでもこの点を指摘している人がいましたが、当然のように「BRAVO VINCE(※)」ってツッコまれてたよね。
※ 米掲示板Redditでは、本来の「さすがヴィンス・ギリガン!」的な意味よりは、深読みしすぎるファンに対するツッコミとしてよく使われています。「ブレイキング・バッド」「ベター・コール・ソウル」スレッド(Subreddit)では頻出。ほんとに頻出。
ちなみにAMCのStorySyncによると、この映画は「レディは敏腕記者(原題:His Girl Friday)」という1940年の映画だそうです。
関連トリビア:他のエピソードについてはこちらもどうぞ↓
「ベター・コール・ソウル」の「ブレイキング・バッド」ネタまとめ一覧