「ベター・コール・ソウル」ではセリフや小物、人物の名前などに、映画やドラマのオマージュが隠されていたり隠されていなかったりします。このページでは、S1E1「駆け出し」のオマージュネタをまとめてみました。
ネットワーク(1976)Network
チャックの処遇についてHHMに文句を言いに行ったジミーは、会議室を出る時に突然「君は、罪を、償うのだ!」と言い放ちます。

唖然とする一同に向かってジミーは「ネットワークのネッド・ビーティだよ」と続けますが、これは1976年の映画「ネットワーク」のこと。視聴率に踊らされるテレビ業界の人々を痛烈に風刺した映画で、「君は罪を償うのだ!(You will atone!)」はテレビ局の会長(演:ネッド・ビーディ)が会議室で叫ぶセリフ。カメラワークもよく似ています。

ちなみにこの映画のピーター・フィンチ演じるハワードの「I’m as mad as hell, and I’m not going to take this anymore!(私は怒り狂っている。これ以上もうごめんだ!)」というセリフは、アメリカではとても有名なんだそうです。動画を見るとかなーり狂気に満ちていて、納得。
スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(1977)Star Wars

HHMの受付でジミーがハワードの所在を訊ねる時に「ベイダー卿はどこ?(Where’s Lord Vader?)」と言っています。説明不要な気もしますが、もちろん「スター・ウォーズ」のダース・ベイダーのこと(吹替・字幕は「ダース・ベイダー」)。
ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅(2013)Nebraska

「ブレイキング・バッド」後のジミーが描かれる冒頭のモノクロのシーンでジミー(ジーン)が働いているのはオマハのシナボンですが、オマハがあるのはネブラスカ州。ジミー役のボブ・オデンカーク氏は2013年に「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」という映画に出演しています。しかもこの映画は全編モノクロです。