ホラー映画「シャイニング」からバッグス・バニーまで。「ベター・コール・ソウル」s1e3「ナチョ」の映画・ドラマのオマージュネタをまとめてみました。
シャイニング(1980)The Shining
失踪したケトルマン一家を探して山を歩きまわり、やっとのことで呑気にキャンプを楽しんでいる彼らを見つけたジミー。「ジョニーのお出ましだー!(Here’s Johnny!)」と絶叫しながら一家のテントに飛び込みます(吹替は「やあ、どうもー!」)。

これはスティーヴン・キング原作、スタンリー・キューブリック監督の1980年の名作ホラー映画「シャイニング」のセリフから。ジャック・ニコルソン演じるホテルの管理人ジャックが斧でドアを叩き破り、恐怖に怯える妻に向かって言うセリフです。

なぜ映画の役名がジャックなのに「Here’s Johnny(ジョニー)」なのかというと、このセリフ、元ネタは当時アメリカで人気だったバラエティ番組で、番組冒頭に司会者ジョニー・カーソンを呼ぶ時の決め台詞なのだそうです(元ネタの元ネタの動画はこちら)。日本では、そのままだとなんのこっちゃかわからないので、映画では「お客さまだよ!」に、ジミーのセリフは「やあ、どうも!」になっています。
シャイニング | Wikipedia
【台詞・言葉】お客さまだよ!(Here’s Johnny!)| Kubrick Blog JP
ちなみにこのエピソードの冒頭、警察に捕まったジミーにチャックが面会に来るシーン(フラッシュ・バック)でも、ジミーは「Hereeee’s Johnny」と言いながら面会室に入ってきてました。
野性のバニー(1940)A Wild Hare

エピソード冒頭のチャックとの面会シーンで、ジミーが「アルバカーキで思い浮かぶのは、バッグス・バニーが道を間違えたことと未だにスペルがわからないってことだよ」と言っています。
バッグス…はもちろんルーニー・チューンズのスター、のバッグス・バニーのこと。ちょうどアルバカーキで道に迷うシーンの動画がありました。ていうか今までバックス・バニーだと思ってたけど、グだったのね…。
女刑事キャグニー&レイシー(1982)Cagney & Lacey

ナチョがケトルマン夫妻の誘拐に関わっていると信じて疑わない刑事二人に、ジミーが「なあ、キャグニー、レイシー」と呼びかけるシーンがあります。これは1982年から88年まで放映されたTVドラマ「女刑事キャグニー&レイシー」の主人公二人の名前(動画はこちら。なかなかレトロです)。吹替では「名コンビのおふたりさん」、字幕では「そこの二人組」と訳されています。
他にもこのエピソードでは、ケトルマン夫妻の下の女の子の部屋に「スマーフ」の人形があったり、「スチュアート・リトル」のポスターが貼ってあったりします。