意図的なのかどうかわかりませんが…。S4E6「ピニャータ」でキムが言ったセリフがウォルターが最終回で言ったのと同じセリフだ!と思った人が少なくなかったようです(私も)。
以下「ベター・コール・ソウル」S4E7までと「ブレイキング・バッド」のネタバレあり。未見の方は注意!

今回のエピソードで、キムは大手弁護士事務所シュワイカート&コークリーのパートナー弁護士になるという決断をしましたが、それをジミーに話した時のキムのあるセリフ(の一部)が「ブレイキング・バッド」でのウォルターのセリフととてもよく似ていました。
時制は違うし日本語訳だとあまり似てなかったりしますが、肝心のセリフは以下。
(ジミーになぜ無料弁護をしているのか聞かれて)好きなの。得意だし。それに人助けになる。
I like it. I’m good at it. And I’m helping people, Jimmy.
「ブレイキング・バッド」最終話でスカイラーに最後に会った時のウォルターのセリフがこれ。

好きでやった。私には才能があった。それに…心から思えた。生きていると。
I liked it. I was good at it. And… I was really… I was alive.
キムとウォルターの大きな違いは、キムが「人助けになる」と続けているのに対し、ウォルターは「生きている気がした」とあくまで自分のことを言っているところですね。
私は最初、キムのこのセリフを聞いた時「えっっ。なにキムがこれから悪者になるってこと?」と少しゾッとしたんですが(ウォルター = 悪者)、イヤイヤ、ごくフツーの会話だしウォルター関係ないかも…という気持ちもあり、毎度毎度のRedditをのぞいてみたところ、こちらでも意見が割れてました。
「なんでもかんでも『ブレイキング・バッド』に結びつけんなよー。普通の会話だし偶然だろ」という人もいれば、「あんなに有名なセリフなのに偶然だって?絶対ありえない!」という人も。でも、ウォルターを思い出した人は少なくなかったようで「(このセリフに続けて)思わず『And I was alive』って言ったわ」という人が何人もいました。Reddit以外でもTwitterや、Breaking Bad Wiki、Rolling Stone 、Expressなどでも「ウォルターと同じセリフだ」と書かれています。
実際に意図的だったかどうか製作者の記事やインタビューを探してみたけど見つからなかったですし、深読みの可能性も大いにあるんですが、これだけたくさんの人がウォルターを思い出したってことは、たぶん製作陣もわかっててやったんじゃないかなーと。ただ、私が最初思ったようにキムがダークサイドに落ちるとか、そういうことではなくて、単に「今後悪いことが起こる」というヒントみたいなものなのかもしれません。たぶん。たぶん…(小声
本エピドードでのキムの決断についてはこちら↓
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【UPDATE】 おまけ。S4E7「馬鹿な真似」では、あの人が…
S4E7「馬鹿な真似」で、今度はヒューエルがウォルターの”あの”有名なセリフを言ってました。これもまあ「普通の会話」ではあるし、もう、ただ製作陣が遊んでるだけかもしんない。

