「ベター・コール・ソウル」シーズン1の英語タイトルはエピソード5の「羊飼いの少年(Alpine Shepherd Boy)」以外全て「O」で終わっています。本当はエピソード5もそうなるはずだったのですが…。

シーズン1の各エピソードのタイトルは以下。
- Uno(邦題:駆け出し)
- Mijo(邦題:トゥコ)
- Nacho(邦題:ナチョ)
- Hero(邦題:ヒーロー)
- Alpine Shepherd Boy(邦題:羊飼いの少年)
- Five-O(邦題:警官)
- Bingo(邦題:ビンゴ)
- RICO(邦題:RICO法)
- Pimento(邦題:ピメント)
- Marco(邦題:マルコ)
なぜエピソード5だけ「O」で終わっていないのか?
実は制作陣が「もともとエピソード5のタイトルは「Jello」の予定だった」とインサイダー・ポッドキャストで語っていたようです。ジミーが老人ホームで配っていた、底に広告が印刷されているゼリーのことですね。

ただ、「Jello」はアメリカで大人気のフルーツゼラチンミックスのことで、立派な商品名(正しくは「Jell-O」)。ゼリー全般を「Jello」と呼ぶくらい浸透してはいるようですが、やはり商品名をタイトルに使うことはできなかったようです。
アメリカの掲示板等では「タイトルに使用させないなんてJell-Oの会社には失望した」「いい宣伝になったのに」という声もありましたが、実際にJell-Oの会社(旧クラフトフーズ、現モンデリーズ・インターナショナル)が打診を受けて断ったのか、制作会社であるソニーやAMCが商標に配慮した結果なのか、はたまたスポンサーの問題なのかは不明のようです。
「ブレイキング・バッド」ではタイトルにシーズンの結末が隠されていたことがありました(ピンク・ベアが出てくるエピソードのタイトルは、シーズン2の結末を暗示している | トリビア | 海外ドラマ「ブレイキング・バッド」ファンサイト Breaking Bad Fan JP)。
そこで「ベター・コール・ソウル」のシーズン1が全て「o」で終わっている(終わらせようとしていた)のも、全シーズンを終えたときに見ると何がしかの意味が込められているのでは?という(やや深読みの)意見もあるようです。
シーズン2以降のタイトルはどうなるのか、楽しみですね。