S1E1「駆け出し」冒頭の「ブレイキング・バッド」後のモノクロシーンで、ジーン(というかジミー)はソウル時代のTVCMを見ながらカクテルを飲んでいますが、このカクテルは「ラスティ・ネイル」のようです。

ラスティ・ネイル(Rusty Nail)はスコッチ・ウイスキーにドランブイ(Drambuie)というこれまたウイスキーベースのリキュールを加えたカクテル。比較的度数強めのカクテルのようです。
通常、ウイスキー3に対してドランブイ1程度の割合で配合、レモンやオレンジの皮やレモンジュースを数滴加える事もあるそうですが、ジーンの作ってるラスティ・ネイルはちょっと違います。
ベースはポピュラーなスコッチ「デュワーズ」

氷を多めに入れて、まずはベースのウイスキーを注ぎます。
ジーンがベースに使っているのはスコッチ・ウイスキー デュワーズ(Dewar’s)のホワイトラベル。アメリカでは「スコッチといえばデュワーズ」と言われるほどメジャーだそうです。日本でも1,500円前後で売ってます。度数は40%。
LIVE TRUE|薄まらずに生きる|バカルディのコウベハイボール
ちなみにジーンが使っているデュワーズは2014年のリニューアル以前のものみたいで、今売られているものとはラベルが違うようです。「ブレイキング・バッド」最終話の「フェリーナ」時点で物語の中では2011年なのでこれはワザとかも…?(そこまで気にする人いないんじゃね?とも思うんですが、米掲示板Redditあたりなら誰かツッコミ入れそう)。
甘いリキュール「ドランブイ」を投入

次にドランブイを追加。
ドランブイは数十種類のスコッチ・ウィスキーをブレンドしたものにハーブやスパイス、ハチミツやシロップ(!)などを配合するそうで、甘くてキツーいお酒のようです。度数はこちらも40%。
ジーンは結構どばどばドランブイを注いでるので、ウイスキー対ドランブイが1:1くらいになってます。かなり甘そう & キツそう。
レモンは多め

前述のように、ラスティ・ネイルにはレモンジュースを「数滴」加えることもあるようですが、ジーンは結構な量のジュースを入れています。甘いわ酸っぱいわキツいわ。
使ってるのはたぶんこれっぽい → REALEMON JUICE | Dr Pepper Snapple Group Product Facts
Wikipediaによると、ラスティ・ネイルの名前の由来は「色合いが錆びた(Rusty)釘(Nail)のように赤茶色なため」という説、「イギリスの俗語で『古めかしい物』という意味から来ている」という二通りの説があるそうですが、いずれにしても、ちょっとくたびれた感じで郷愁に浸ってるジーンにはぴったりな名前のカクテルですね。
どちらも日本で入手できるお酒なので、ちょっと元気が出ない夜にでも作ってみてはいかがでしょうか?
関連トリビア:「ベター・コール・ソウル」冒頭のモノクロシーンは、一箇所だけ色が付いている
【おまけ】「ブレイキング・バッド」でもソウルがお酒を呑むシーンが

ちなみに「ブレイキング・バッド」でもS5E8「完璧な静寂」でソウルが一人オフィスで酒を注ぐシーンがありますが、これは透明なのでジンかウォッカかな?